りんメロ式講座

白いワンピース。 その4

time 2019/12/03

↓前回
白いワンピース。 その3

彼氏と別れてからの学校生活は、一言で言うと「最悪」だった。

私はサッカー部のマネージャーを退部した。
だってもう必要無いのだから。

もう心の支えである彼氏は存在しない。
だから辛い事があっても自分自身で乗り越えていかないといけない。

私は「強く」ならないといけなかった。そう強く。

しかし、現実は難しい。

私は周りから言われ続けた。

クズ。
生意気者。
死ね。
カス。

いつもはそのような事を言われても彼氏が支えてくれた。

しかし、その彼氏ももういない。
これからは自分自身で何とかしていかなければならない。

私は周りから言われても耐え続ける。

強くならないといけない。乗り越えていかないといけない。

しかし、やはり人間である。限界というものがきてしまった。

私は彼を失った喪失感。周りから侮辱される事への限界を感じていた。

死にたい。

私に友達というものは存在しなかった。

なぜ私は生きているのだろう。

生きていて意味はあるのだろうか。

私を必要としてくれる人が居なくなった今、私はこの世界へ生きる意味があるのだろうか。

家族は、小さい時に母が病気で他界し、父と2人暮らしをしていた。

しかし父は最近になって母が他界した事に悲しみを抱くようになり、精神的におかしくなっていた。もはや人間じゃないかのような落ち込み様。

私の事なんかより、母の方がずっと大事なんだろう。

考えれば考えるほど、自分の存在感の無さに気付く。

そして、決断した。

「死のう。」

生きていても苦しいだけ。侮辱されるだけ。
楽しい事、必要としてくれている人、将来の夢、何も無い。

決断した私を止める事は出来ない。後は死ぬだけ。

屋上から飛び降りて死ぬ。この高校の屋上で。

私はフラフラとした足で屋上へと向かう。

廊下を歩いている時に聞こえる声は

クズ。
生意気者。
死ね。
カス。

という私へ向けての罵声のみ。

もう、この罵声を聞くのも今日が最後。

屋上へ着いた。後は飛び降りるのみ。

先端へ近付いたところで、後ろから声が聞こえた。

「危ないぞ!今すぐそこから離れろ!」

振り向いてみると、何人もの教員がいた。

私が屋上へと向かっている事に気付き、心配して見に来たのだろう。

しかし、そんな呼びかけも無駄。私はもう死ぬと決めたのだから。前進あるのみ。

もう、誰も私を止める事は出来ない。

先端へと辿り着いた。

後ろから必死に呼び止めようとする叫び声が聞こえる。

しかし、私は止まらない。

ゆっくりと前へと倒れこみ

飛んだ。

終わった。

私の儚き人生。

最後は、こんな結果で幕を閉じてしまった…

微かに声が聞こえる。

いや、その声は微かでは無くなり、どんどんと大きくなっていった。

真理子おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

ガシ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒュ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ガッッッッッッッッシャァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

………

……

…あれ?生きてる。何で?

あんな高さから無防備で飛び降りたら、無事じゃ済まないはず。

それなのに、何故。

しかも、どこにも痛いところがなかった。

「う…うぅ…」

ふと横を見ると、何とそこには青木圭介、私の元彼の姿があった。

彼の足を見てみると、もう言葉では言い表せないような光景が広がっていた。

もはやそれを「足」と呼べないような形をしている。

どうやら、私が屋上から飛び降りた時、すぐ後に勢いよく飛び降り、私を庇いながら地面に着地したみたいだ。

屋上から飛び降りて無事だったのはそのサッカーで鍛え上げられたケタ外れの運動神経と足腰のおかげだろう。

しかし、やはり屋上から勢いよく飛び降りて着地した時の衝撃は、無事じゃ済まなかった。

うわあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!

彼は悲鳴を上げ、もがき苦しみ、倒れ込んだ。

「大変だ!早く救急車を!」

心配になって駆けつけに来た先生が答える。

救急車が来た。私達はそれに乗り込む。

彼は意識を失っていた。それだけその痛みが凄かったという事だろう。

病院に着いた。彼は意識を失ったまま医師の診察を受ける。

そして、伝えられた。

「粉砕骨折ですね。」

彼は一生、サッカーが出来ない身体へとなってしまった。

↓続き
白いワンピース。 その5

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自己紹介

りんメロ☆

りんメロ☆

関西住みの20代男性です。趣味は料理とゲームで、特にゲームの中でもポケモンは昔から好きなコンテンツの一つです。 Play of Universeのweb制作にも携わっています。詳しくは詳細からお願いします。 [詳細]



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