りんメロ式講座

白いワンピース。 その1

time 2019/12/03

とある暑い夏の出来事である。

私は暑さで目が覚めた。
朝の7時だ。

いつも通りの朝。

リビングへ行くと、いつも通り家族が食事を取っていた。

私の名前は小倉真理子。
中学2年生だ。

テストも終わり、あと少しで夏休み。

いつも通り身支度をして
いつも通り学校へ向かい
いつも通り授業を受ける。

いつも通り学校が終わると
仲の良い友人と他愛も無い話で盛り上がりながら帰路に立つ。

ここで、1人が提案してきた。

「今日の帰り暇だから服屋見に行かない?ちょっとそろそろ新しい服欲しいと思っていたんだよね~」

ちょうど私も帰ってやる事が無いと考えていたので、迷わず同行することにした。

服屋に来た。みんな欲しい服を次々と手にしていく。

私は欲しい服があるわけではなかったので、みんなが嬉しそうに買っている姿を眺める。楽しそう。

そこで私はキョキョロしていると、ある服に目が止まった。

それは「白いワンピース」見ると思わず涎が垂れてきそうなほどの、真っ白なワンピース。

私はそのワンピースに一目惚れした。

しかし、そのワンピースは私に着こなせる自信が無い。

自分で言うのも何だが、私はどちらかと言うとアニメが好きなオタクっ子で、顔にも自信が無い。

こんな真っ白いワンピースを着ても私なんかには勿体ない。
ワンピースを汚してしまう。
私が着てしまったらワンピースが可愛そう。
そんな事も考えた。

でも、そのワンピースはとても可愛かった。どうしても、着てみたかった。

そして結局 私はそのワンピースを買うことにした。

心に決めた。
「このワンピースを着て次の休日に出かけよう」と。

そして次の日の休日になった。私は白いワンピースを手で持ってみる。

とても恥ずかしい気持ちになった。顔が真っ赤になる。

何で買ってしまったんだろうという、そんな気持ちにもなってしまった。

しかし一度着ると決めたのである。何があっても。せっかく買ったのだから。

実際に着てみた。可愛かった。ワンピースが。

私ではなく、ワンピースが可愛い。

真っ白なワンピースに包まれている私を見ると、体が縮こまりそうなほど恥ずかしくなった。

そして玄関へと向かう。家で着るだけではそれは自己満足でしかない。やはり外の公園などでこの白いワンピースを着て歩いてみたいという思いがあった。

しかし、玄関へ着いた途端に足が動かなくなる。

恥ずかしかった。この扉を開けるのが。外の世界へと足を踏み出すのが怖かった。

しかし、立ち止まっていても何も始まらない。

叶えてみたかった。私の夢。

それがもう叶えられる状況にある。

あとはその扉を開けるのみ。

その言葉を胸に、私は扉を開けた。

体中が熱くなった。顔も相当赤くなっていた。

しかし、私は前進を続けた。

公園に着いた。遂に辿り着いたんだ。

私は嬉しかった。夢が叶ったのだから。

公園を満喫して一通りしたら、帰る事にした。

その時だった。

ボールが私の足元へと転がってきた。サッカーボールだ。

「あ、すいません。ありがとうございます。」

言葉が聞こえた方を振り返る。

それが、私の運命の始まりだった。

↓続き
白いワンピース。 その2

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自己紹介

りんメロ☆

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関西住みの20代男性です。趣味は料理とゲームで、特にゲームの中でもポケモンは昔から好きなコンテンツの一つです。 Play of Universeのweb制作にも携わっています。詳しくは詳細からお願いします。 [詳細]



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